築年数の経った古い戸建てを売りたいと考えたとき、古い家でも売れるのだろうか、査定額はいくらだろうか、と心配する方はとても多いです。
確かに戸建ての売却において築年数は影響しますが、古くてもすぐに売れるケースもあります。
そこで今回は「戸建ての売却と築年数」に注目し、査定額との関係や、古い戸建てでもすぐに売れる場合と売れない場合の理由と対処法についてご説明したいと思います。
売却したい戸建ての築年数と査定額との関係とは?
先にも少し触れたとおり、戸建ての築年数は査定額に大きく影響を及ぼす要素のひとつです。
築年数が経っているほど、それに伴って査定額も低くなります。
では築年数ごとに詳しく見てみましょう。
築年数が1~10年の戸建て
新築の状態を基準として、築年数が10年目までは査定額の下がり方が大きくなっています。
10年目頃までは1年経つごとに査定額が数パーセントずつ下がり、10年目では新築時の45~50%くらいまで査定額は下がります。
築年数が11~20年の戸建て
11年目以降は査定額の下がり具合は10年目よりもなだらかになり、特に15年目以降はさらに下がり具合が小さくなります。
目安として、築15年ではだいたい新築時の20%くらいの額になり、築20年になると建物としての市場価値はほぼないと言われています。
築年数の経った古い戸建てでも売却できる理由とは?
古い戸建てでもすぐに売れる理由
築年数の古い戸建てでもすぐに売却できるケースがあります。
それはずばり、「立地」がいい物件です。
立地がよければ土地としての価値も必然的に高いため、築年数が古い戸建てでもすぐに売却できる場合が多くなっています。
売れにくい古い戸建ての原因と対処法
立地のよさなど特徴がなければ、一般的に築年数が経った古い戸建ては売れにくいとされています。
その主な原因は次のとおりです。
●家の耐用年数が木造の場合22年とされているため
●家が古い場合、近隣との境界があいまいなケースが多いため
●法改正前の1981年以前の家は耐震基準を満たしてない可能性があるため
ではこのような古い戸建てを売却するためにはどのように対処すればいいのでしょうか。
築年数が経った古い戸建ての対処法
古くて立地もそれほどいいわけではない戸建てを売却したい場合、次のような対処法があります。
古屋付きの土地として現状のまま売り出す
古くても建物のある状態で売り出すことによって、戸建てを探している人と土地を探している人の両方を売却の対象とすることができ、間口が広がります。
売却時には解体費用分値引きをするケースも多いので、価格設定に気を付けましょう。
買い手が決まるまでは、家の管理が必要です。
解体して更地として売り出す
更地にすると購入者が解体する手間を省くことができ、土地形状などもわかりやすくなるので土地を探している人への訴求力が高まります。
解体費用と固定資産税の増加分が費用として掛かるので注意しておきましょう。
リフォームして売り出す
リフォーム済み物件はそのまま住めるので中古戸建て市場では人気があります。
ただし、リフォーム費用はすべて回収できない場合も多いので、あまりお金を掛け過ぎないよう注意も必要です。
不動産会社に買い取ってもらう
不動産会社に買い取ってもらうと、売却価格が仲介の場合よりも安くなってしまいますが、短期に確実に売却が可能です。