まだまだ続いている「コロナ禍」の状況下において、自己所有のマンションを売却する人が増加していると言われています。
では、どの年齢層でマンションの売却が増加しているのでしょうか。
増加理由はやはり、コロナ禍による影響を受けてのものなのでしょうか。
今回は最近のマンション売却について、年齢層ごとの売却数の増加理由、そして売却した際の相場に関する実際の感想をご紹介したいと思います。
コロナ禍でのマンション売却数の増加理由とは
ここ数年の年代別で見ると、50代・60代のマンションの売却数が大幅に増加しています。
マンションの売却理由は大きく分けて「転勤や住み替え」「金銭的理由」「財産分与や資産整理」が挙げられます。
特に50代では、「転勤や住み替え」が理由での売却数が増加しており、60代では、「転勤や住み替え」による売却を筆頭に、「金銭的理由」「財産分与や資産整理」のすべての理由において売却数が増加しているようです。
一方、コアな労働世代である30代、40代では全体のマンションの売却数自体は減少しているようですが、トータルで見ると「転勤や住み替え」が売却数の増加理由として一番多くなっています。
実際にコロナ禍でマンションを手放した人の売却相場
マンションを売却するとなるとやはり、売却価格の相場についても気になります。
実際にコロナ禍とされる時期にマンションを売却した人は、売却相場についてどのように感じているのでしょうか。
マンション情報サイト「マンションレビュー」によると、関東を中心とした全国で2020年3~12月の間にマンションを売却した人にアンケートをした結果、売却者全体の64.2%が購入価格と同額以上で売却できたと回答しています。
売却した人からは、次のような声が聞かれています。
●コロナ禍のリモートワークに伴いスペースを確保するため住み替えたが、売却益が出た。
●所有年数が10年以上の物件だが、都心部だったためか購入価格を超えて売却できた。
もちろん売却によってマイナスとなったケースもありますが、6割強の方が購入価格を上回っており、中には適正時期と判断して売却したという方もおられます。