
都市部と比べて、郊外は土地の価格が安くなるため、同じ条件であればコストを抑えて購入することができます。
たとえば、東京都における2021年1月1日時点の地価公示を見ると、1平米当たりの住宅地平均価格は「東京都全域で43万2,000円」であるのに対し、「23区で63万1,400円」となっています。
一方、市部にあたる「多摩全域では21万3,700円」です。このように、東京都では区部と市部で土地の価格に3倍近くの差があることが分かります。
そのため、同じ広さの住宅を購入しようとすると、郊外のほうが予算を大幅に抑えられるのです。
郊外は土地にゆとりを持たせやすいことから、間取りや収納などの理想を実現しやすい面があります。特に、テレワークの普及などによって自宅で仕事をする機会も増えた現在では、豊富な部屋数を設けられる郊外の一戸建てが魅力的な選択肢となりやすいです。
また、建物のつくりそのものについても、敷地にゆとりがあればゆとりを持って建物のプランニングができます。たとえば、都市部であれば、土地のコストを抑えて延床面積を確保するために3階建てなども視野に入れる必要があります。
しかし、郊外では同じ予算内で十分な広さを確保できることから、平屋住宅や広い駐車場付きの家なども実現可能となるのです。
都市部と比べて「広くて緑豊かな公園が多い」「近所にきれいな川が流れている」など自然豊かなエリアが多く、のびのびと子育てに向き合える点も大きなメリットです。
また、郊外は都市部と比べて学校の数が少なく、選択肢が限られてしまいやすい点もデメリットとなります。
・物件の売却が難しいケースがある
郊外は都市部と比べて、住宅地の需要が低くなりやすい面があります。エリアによっては、再開発などによって土地の評価が高まるケースもあるものの、買い手の多い都市部と比較すると売却の難易度は高くなるのが一般的です。
〈まとめ〉
今回は郊外に一戸建てを購入するメリットとデメリットについて紹介しました。
郊外での暮らしに不安がある場合は、住宅を購入する前に現地を訪れて物件を実際に見学したり、周辺環境をチェックするといいでしょう。
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